原作は今東光の『河内ゾロ』。
日活から東映に移籍した小林の東映製作映画初出演映画である。
昭和20年代終盤の大阪を舞台に、ヤクザを向こうに回した、河内の大西三兄弟の活躍を描いた作品である。
28年頃の鶴橋で一家を構える仁助は、父危篤の知らせを受けて故郷の中野村に帰り、弟の多度吉、末弟の永三と久しぶりに顔をあわせるも早速内輪もめを始める。そんななか、中野村では工場進出をめぐり特産豚毛ブラシ業者と村長一派が対立していた。三兄弟の躍進により、抗争の火ダネとなる。人物を深く演出し、人間の破滅の方途を描く。
出演者に、 小林旭、 田中邦衛、 渡瀬恒彦、 土田早苗、 弓恵子、 池田幸路、 北村英三、 遠藤太津朗ら豪華演劇陣!
(新世界東映)