名優 月形龍之介 映画生活38周年記念として、東映俳優陣オールキャストで製作された。
月形龍之介の『水戸黄門』シリーズの第11作で、水戸黄門映画としては 初のカラー・シネマスコープサイズ作品。
配収は3億5000万円で、1957年度の邦画配収ランキング第3位となり、水戸黄門映画最大のヒット作となった。
東野英次郎、西村晃、石坂浩二らのテレビ時代劇が有名な『水戸黄門』だが、この月形龍之介版『水戸黄門』あたりから時代劇の定番ものとして定着したようだ。
月形龍之介に加え、東千代之介、大川橋蔵、花柳小菊、伏見扇太郎、尾上鯉之助、入江たか子、横山エンタツ、進藤英太郎、大河内傳次郎、市川右太衛門、中村錦之助(後の萬屋錦之介)、大友柳太朗、片岡千恵蔵らも出演している。およそ1時間半の上映時間には 溢れ出るようなスターたちの競演である。
(新世界東映)