篠原とおるの漫画『0課の女』が原作。
警視庁所属の女刑事・零=レイ(杉本美樹)は独断で、友人・エミイ(柿沢エミ)を殺害した外交官(ロルフ・ジェイサー)を仇として討ったため、外交問題を恐れた上層部の判断で留置場に入れられ、そのまま起訴もされず放置される。
その頃、出所した元囚人・仲原らによる若い女性の誘拐事件が起きる。女性は有力政治家の娘で、財界人との結婚を控える杏子であったことから、刑事・日下は零の罪を不問に付し、再び警察手帳と銃を与え、杏子の極秘救出を命じる。
赤と緑の色彩感覚、下着からスーツの着こなし方は抜群のファッションを見せる。
飛び交う紙吹雪、脳内に入り込むような記憶のフラッシュバック、70年代を象徴するような見事な描写である。
(新世界東映)