昭和残侠伝シリーズ”第九作。
任侠一筋に生き抜かんが為に義理に縛られ、無益な争いに捲きこまれる男たち、そして情に涙する女たちのそれぞれの生き様を描く。
最終作にして シリーズ中において 真骨頂とも言うべき作品。
東北制圧をもくろむ鬼首一家は、寺津一家を利用して天神浜一家をつぶし、郡山を手中に収めようとしていた。非道な鬼首は邪魔になると寺津さえも惨殺する。寺津の兄弟分・花田秀次郎と天神浜の元代貸し・風間重吉は、降りしきる雪のなか、鬼首のもとに斬り込む。
新人として壇ふみが、ごく普通の少女役で出演、悲劇的な死を遂げる役であり、これによって健さんの怒りの火がつく。
(新世界東映)