作品紹介

忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻

各社が競って製作した忠臣蔵。東映が演劇陣と総力を結集して映画化である。
片岡千恵蔵、中村錦之助、大河内伝次郎、市川右太衛門など東映のオールスターが登場。三時間を超える長尺のため二部構成となっている→当館の上映は休憩入れず。
「桜花の巻」――元禄十四年の春、朝廷からの勅使と院使の接待役を仰せつかった赤穂藩主浅野内匠頭は、指南役の吉良上野介に意地の悪い仕打ちを受け続けた。様々な無理難題を家臣の機転により切り抜けるが、松の廊下ですれ違いざまに愚弄されたことに腹を立て、ついに刃傷沙汰を起こし自身は切腹、お家は断絶となってしまう。「菊花の巻」――浅野内匠頭の家臣だった大石内蔵助は放蕩三昧の生活を続けており、同志の中には大石のもとを離れていく者もあった。だが願い出ていたお家再興の望みも絶たれた今、大石は妻と子供に別れを告げ、主君の仇討ちを決意するのだった。
「櫻花の巻」で赤穂城明け渡しまでを、「菊花の巻」で吉良邸討ち入りまでを描いている。配収は3億6122万円で、1958年度の邦画配収ランキング第4位となった。

(新世界東映)

12/15(金)〜21(木)前のページ

てなもんや三度笠次のページ

関連記事

  1. 作品紹介

    ジーンズ・ブルース 明日なき無頼派

    先日亡くなられた中島貞夫監督が 東映版『俺たちに明日はない』を思わせる…

  2. 作品紹介

    木枯らし紋次郎 関わりござんせん

    菅原文太主演。木枯らし紋次郎は中村敦夫が演じたお茶の間時代劇が あまり…

  3. 作品紹介

    ゾロ目の三兄弟

    原作は今東光の『河内ゾロ』。日活から東映に移籍した小林の東映製作映…

  4. 作品紹介

    弾丸大将

    米軍の実弾射撃である155ミリ砲が一斉に火を噴く!生活の為に 完全…

  5. 作品紹介

    孤独の賭け

    この映画も 1961年に第1部から第3部まで三部作として発表された作家…

  6. 作品紹介

    緋牡丹博徒お竜参上

    ニセのお竜がこの世に残した盲目の娘を探して旅をする。娘との涙の再会が、…

特集記事

  1. 夏霧を裂く一撃
  2. 極楽映画闘争篇
  3. 一撃昇天娯楽映画選!
  4. 集まれ!秋の大乱闘
  5. 激突!任侠道
  1. 作品紹介

    日本大侠客
  2. 作品紹介

    三池監獄 兇悪犯
  3. 作品紹介

    博徒一家
  4. 作品紹介

    いれずみ半太郎
  5. 作品紹介

    博徒七人
PAGE TOP